「お金より人生の方が重要だ」と誰もが思ってはいるものの、実際、私たちはお金を稼ぐために、その大切な人生の半分以上を犠牲にしています。勉強して、結婚して、子供を育てて、豊かな老後を過ごすために…。
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人間はお金に憧れ、お金のために様々なことを犠牲にすることはありますが、実際、お金に対して真剣に考えてみることはありません。
お金を稼いで投資をした結果、借金で苦しむことになっても、お金さえあれば解決できる・・・と依然として漠然な期待を持っています。
いま、お財布の中に入ってるお金を出して見てみましょう。
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お金はその国で通用する手段であるだけで、その価値は常に変わります。
お金で真の友情や愛は得られるのだろうか、お金のせいで心配事が増えているのではないか・・・などと考えてみると、私たちが求める幸せは、お金では得られないということがわかります。
果たして、私にとってお金とは何なのか、お金のために何を諦めてきたのか、お金に対する恐怖や欲望などをしっかり考えてみる必要があります。
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お金に対する否定的な記憶
子供の時に植えついたお金に対する観念によって行動パターンが決まります。
成長期にお金に対する難しさを経験した戦後世代の人たちは、経済的に安定している世代の人たちより「お金こそが人生で重要な目標だ」と考える比率が高いのです。
お金がなくてやりたいことが出来ず、友達の中にもとけ込めなかった経験のせいで、お金が人生における保護者であり成功の目安だと思うようになりました。
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高い年給が成功を判断する基準
長い間、職業こそが自分自身を評価するものになってきました。
自分を良く評価するために職位や年俸を大げさに話すのも、それこそが自分の価値が高くなると思っているからです。
相手の職場や職位、住む家、車のことがまず気になるなら、お金で人の価値を評価している証拠です。
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お金は人より多い方がいい
現在の自分の状況を考えずに、もっと多く、もっと良く、人よりもっと・・・ばかりを考え続けていると、現在(いま)に感謝する心は生まれません。
お金をたくさん稼いでいても、さらに、人よりもっと稼ぎたいと思うからです。
常に、人よりたくさん、特別なものが欲しいと思ってばかりいると幸せは遠ざかります。
お金で精神的な安定を得ようとする考え
気分が落ち込む時や寂しい時、洋服を買ったりお酒を飲んだりすることで精神的な安定を得る場合があります。
このような時に感じる、ひとときの喜びや安心を無意識のうちに覚えていると、過度な消費につながることになります。
気分転換のための消費活動で精神的な安定がどれほど維持できたのか、むしろ、要らないものや借金が増えてはいないかを考えてみるべきです。
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私はお金に対してどんな考えを持っているのでしょうか。
まずはお金に対する全ての考えから離れて、お金に対する新たな見方をしてみます。
そうすることで、お金に縛られることなく、上手に使いこなせるようになります。
参考文献
「お金か、それとも人生か」 ジョー・ドミンゲス/ヴィッキー・ ロビン