タンスには服が山ほどあるのに、毎日、「着る服がない!!」と嘆くことになる状況。多くの方々が一度は経験し、あるいは今も経験しているかもしれませんね。私たちにはなぜいつも着る服がないのでしょうか?その理由と解決方法について書いてみたいと思います。
写真:https://unsplash.com
タンスとはすなわち自分の心理状態を指し示すもの。
服は私たちの意識や不満、願いが込められた、「第2の自我」と言っても過言ではありません。 また、タンスの中の現在の状態とはまさに、自分自身の心理状態を指し示しているものなのです。タンスを開けて、ダブダブの大きな服でいっぱいになっていたら、タンスの持ち主は「自分は太っているんだ・・・」と恥ずかしいという感情が無意識的に上がってくるかもしれません。多くの人は、自分が所有している服の20%ほどで日常生活の80%を過ごしています。
それなのに、なぜ着ない服をたくさん所有しているのでしょうか?
写真:https://unsplash.com
いつかは必要になるはずだ・・・、思い出のつまった服だから・・・、高いお金を払って買った服だから・・・という様々な気持ち、着る服がなくなってしまったらどうしよう・・・という不安、まるで自分の一部が消えてしまうかのような恐怖感、そういったあらゆる心の状態をタンスはそのまま表しています。
「着る服がない!!」と嘆く状況になるのは、実際に服が足りないからではありません。自分はどんな服が好きなのか、どんな服なら自分を引き立たせてくれるのか、どういうスタイルで自分自身を見せていきたいのかなどの整理ができていないために、また、求めるスタイルはあるものの変わる勇気がないために起こる状況であると考えられます。
写真:https://unsplash.com
そこで、タンスの整理をしてみてください。そうすることで、自分はどんなスタイルの服を着るのが好きなのか、自分の心の中に克服できていない恐怖があるのかどうか、今後どのように自分を形成していくのか、その方向性までもが見えてくるはずです。
着たら幸せな気分になる服、自信が持てる服、自分の長所を際立たせてくれる服…本当はそんな服を着たいはずです。
写真:https://unsplash.com
そんな服を簡単に見つけるためには、着ないで溜め込んでおいた数多くの服を捨てなければなりません。「タンスの心理学」の著者ジェニファー・バウムガルトナー氏は「3分の2は捨てなければいけない」と言います。
この数字に驚く方も多いことでしょう。でも、実際に内面的な問題に悩んでいた人たちが、タンスの整理をしたことでそれらが解決していく姿を数多く見てきたからこそ、このように言うのです。
写真:https://unsplash.com
服を捨てるための七つの心得
これからは、着たら幸せを感じ、自信が持てる服だけを残し、そのほかは捨てましょう!!とはいっても、着ていない服を捨てることは簡単ではありません。本当に捨てなきゃいけないの?? いつかまた着る機会があるんじゃない?? もったいない・・・。そのような葛藤にぶつかることもあるでしょう。そんな方のために「服を捨てるための七つの心得」を書こうと思います。
写真:https://unsplash.com
写真:https://unsplash.com
七つの心得の通りに整理を終えても、いつか捨てたことを後悔するのでは・・・、一気に捨てたけどこれから何を着たらよいのか・・・など、最初は不安や恐怖が出るのは当たり前です。 ところが、思いきって服を整理して捨ててみると、不安や恐怖は自分自身が作り出した虚像だということがわかるようになります。服に対する執着を無くすことこそが、不安や恐怖を無くす最善の方法なのです。
執着を手放して服を捨てれば、タンスを開けても「着る服が一つもない!!」と嘆くことはもうないでしょう。
そして、これからは服を通じて、自分自身を、自分の生活を、もっともっと素敵に作っていけることでしょう。